薬局・ドラッグストア
みなさん街を歩いているとたくさんの薬屋さんを目にすると思います。その名称も様々で、「○○ドラッグ」とか「☓☓薬局」など、たくさんの種類があるのにきづくのではないでしょうか。普段あまり気にすることはありませんが、その名称にも決まりがあるのです。
薬局とドラッグストアはどのような違いがあるのでしょうか。現在日本では薬を販売する場合、5つの種類に分けて分類されています。まず病院で出された処方箋に基いて調剤をして販売ができる薬局、そして調剤はできませんが、薬剤師が在籍していて、医薬品の販売ができる一般販売業、薬剤師が居ないが薬剤に知識と経験があり、大衆薬品の販売ができる薬種商販売業、富山の薬売りなどで有名な常備薬を置き、使った分だけ請求するという配置販売業、そして薬局などがない地域で、知事や市長の許可のもと特別に指定した医薬品だけ販売できる特例販売業に分けられます。
薬局・ドラッグストアの役割
ここでいう薬局は一番最初に説明した店舗で処方箋薬局として調剤ができる店舗の事を言います。この場合、必ず薬剤師を置いて、調剤ができるような状況にしておかないと薬局と名前をつけることができません。お店の名前に「薬局」とついていた場合は調剤ができると思っていて構わないでしょう。
ドラッグストアはどうでしょうか。このドラッグストアという名称は広義で利用されます。薬局でもドラッグストアという名称をつけることができますし、薬局と名前を付けられないが、薬品を取り扱う店舗は薬品を取り扱う事を示すために薬店や薬品、そしてドラッグストアという名称をつけます。ドラッグストアという名称は薬局でも一般販売業、薬種商販売業どれでも利用できる名称なんですね。
現在郊外などに大きなドラッグストアがたくさん出来ています。そこでは薬品もさることながら、食品、飲料品、雑貨、場所によっては100円ショップを併設しており、ドラッグストアで何でも揃うというケースもほとんどです。
ドラッグストアも他社と差別化を図るために取り扱える商品を増やしたり、より専門的な分野の商品を取り扱ってお客様を取り込もうとしています。そのためには一般販売業として薬剤師を配置して、しっかりとお客様のニーズを知って販売できるようにしているのです。
差別化の一つとして、大型チェーン店舗でも薬剤師と調剤室を設けて薬局として営業している店舗も少なくはありません。店舗名を薬局にせずに調剤ができることを全面に訴求している店舗もあるんですよ。