脳神経外科医の診断の範囲

脳神経外科医

脳神経外科医とは、脳、脊髄などを含めた神経系全般の治療を行っている医師です。

脳神経外科と聞くと、なんだか怖そうなイメージがありますが、実はそれほど怖い治療などを行っているわけではありません。
基本的に対応していることというと、どのような治療が必要なのか診断する程度となっています。
そのため、内科と同じで治療においては、インフォームドコンセントを重視する医療を心がけているのです。

人によっては、脳の病気ということで診断を受けるのが辛いという人もいるでしょう。
そんな時も、長時間の相談を行ってくれるようになっているので、診断を受けたほうが脳神経外科に対して気持ちが楽になるでしょう。
また、脳神経外科は神経に対してのみ診断を行っているわけではありません。

他にも、付属器官と言われている血管や骨、筋肉についても脳神経外科医は診断を行ってくれるのです。
つまり、どの部分に大きな問題があるのかを特定してくれるので、脳に異常があるかどうかのみ診断しているわけではありません。

脳神経外科医で受けられる治療

脳神経外科医は、外科的治療を行っている医師でもあります。

ですが、必要ではないと判断できる場合は、そのような治療を優先的に行いません。
というのも、受診する病院(医師)によって対応が違っているからです。
脳神経外科医というと、すぐに執刀となるイメージがありますが、実はそのようなこともありません。

近年では、前述のとおりインフォームドコンセントを重視しています。
インフォームドコンセントとは、医師がしっかりとした説明のもと病気の治療にあたるというものです。
人によっては、医師の診断を信用できないという人もいるでしょう。

そんな場合、なぜ診断後にそのような治療を行うのか、もしくは執刀するのかを明らかにしてもらえるのです。
また、今では医療機器を用いて脳内などの様子を探れるようになっていますので、人によっては医薬品の投与のみで治療を終えることもできます。

昔に比べて医療も進んでいますので、外科的治療が何度も要求されるということは、脳神経外科医においても少ないと思って良いでしょう。

ただし、脳動脈瘤、脳梗塞のような重い症状であった場合は、昔と同じで外科的治療が優先されます。
これらの病気はすでにかなり進行しているということもありますので、簡単な治療では解決できないのです。

脳梗塞の場合、頭を開ける必要のある手術、開ける必要のない手術を脳神経外科医が判断しますので、手術そのものは執刀が100%必要というわけではありません。

最近では、細い管のようなものを体内に入れることで、血栓と呼ばれている梗塞を引き起こすものを、手術に頼らず利用できる時代にもなっているのです。