社会福祉制度におけるサポートを行うプロフェッショナル
社会福祉士は、介護を必要とする方やその家族の相談に乗って、適切な社会福祉制度を利用できるようにサポートする仕事です。
日本においては、いろいろな福祉制度があり、それを必要とする要介護者が十分にこうした制度を活用できるよう助けなければなりません。
というのも、介護が必要になって初めて、地域にどんな制度や施設があるのか、どんな手続きをしないといけないのか、費用はどのくらいかかるのかなどを知るようになりますので、経験の亡い人には難しい問題となります。
そのため、社会福祉に関する制度を熟知して、その知識を活かして、要介護者とその家族にアドバイスを提供するプロが必要なのです。
介護施設で働く生活相談員となることが多い
社会福祉士の働き口はいろいろありますが、全国的に見ると、介護施設で生活相談員として働くケースが多い傾向にあります。
具体的な業務内容としては、施設を利用している人が、公的サービスを活用できるように情報提供を行ったり、必要な手続きをしたりします。
また、利用者の生活上の問題を解決するための相談を乗るなど、多岐に亘る仕事があります。
介護の大きな目的の1つである、要介護者が自立した生活を送れるように、援助プランを立てたり、定期的にそのプランの見直しや評価を行うのも、社会福祉士の仕事の1つです。
利用者だけでなく、その家族と面談して相談に乗ることも多いので、いろいろな人と接する機会が増えます。
介護は時に難しい問題をもたらすこともあり、要介護者と家族での意見が異なる、希望があっても費用の面で受け入れ態勢の面で、その希望を叶えられないということもあります。
そのため、できるだけ関係者全員が納得できるような解決策を示さなくてはならず、経験とコミュニケーション能力が求められるところです。
社会福祉士になるためには
社会福祉制度に関する相談業務は、特に有資格者だけができるというものではありません。
そのため、誰でも知識があれば業務自体はできるのですが、やはり総合的な知識を持つエキスパートであることを証しする国家資格を持っていることは大事です。
この国家試験を受けるには、学歴という受験要件を満たさなくてはなりません。
福祉系の大学卒業、もしくは一般の大学を出た後養成機関に通う、福祉系の短大卒業後、実務経験を積むなどによって、この受験資格を満たすことができます。
(参考記事)
http://careergarden.jp/shakaifukushishi/naruniha/
試験の合格率は30パーセントを割っていることが多いので、しっかりと試験対策をすることが必要となります。
いろいろなスクールで、講座を開催していますので、活用してみるのも良いでしょう。